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想雲夜話

空に浮かぶ雲のかたちが、ふと大切な人の顔に見えたり、だまって雲の流れを見つめながら、こころの整理をしたり。 ゆっくりした時間の中でふと考える。 祈るってなんだろう、供養ってなんだろう。 いまを生きていることの不思議をしみじみ想う夜のおはなし。

人はどこから来て、どこへ去るのか。

人はどこから来て、どこへ去るのか。

人はどこから来て、どこへ去るのか。
第4夜

人はどこから来て、どこへ去るのか。

不知、生まれ死ぬる人、いづかたより来りて、いづかたへか去る。 ――『方丈記』 わたしがちょうど三十歳になる年の冬に父が亡くなった。すでに母とは離婚していたことや、わたしが父の最期を看取ったことや、長男だったことや、いつでも連絡を取りやすい親族だったことや、そういうさまざまな都合が重なって、父が暮らしていた公営住宅の後始末をすることになった。ひとり住まいには不釣り合いなほど広びろとした...

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