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想雲夜話

空に浮かぶ雲のかたちが、ふと大切な人の顔に見えたり、だまって雲の流れを見つめながら、こころの整理をしたり。 ゆっくりした時間の中でふと考える。 祈るってなんだろう、供養ってなんだろう。 いまを生きていることの不思議をしみじみ想う夜のおはなし。

ワンセット

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第10夜

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夏の雲はどこまでも白く、どこまでも高く。風が吹いて、草をなびかせる音も、蝉が鳴いて、飛び立ったあとの余韻も、世界の音はみんなみんな青い空に上ってゆく。ひとり大地に残されたわたしも目をつぶって舞い上がる。それにしても、夏の盛りはどうしてこんなに静かなのだろう。

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