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想雲夜話

空に浮かぶ雲のかたちが、ふと大切な人の顔に見えたり、だまって雲の流れを見つめながら、こころの整理をしたり。 ゆっくりした時間の中でふと考える。 祈るってなんだろう、供養ってなんだろう。 いまを生きていることの不思議をしみじみ想う夜のおはなし。

貝がらの手

貝がらの手

貝がらの手
第14夜

貝がらの手

昔、貝がらに耳をあてると、波の音が聞こえるという話があって、海にいくといつも浜辺で大きくてきれいな、渦巻きの貝がらを探してひろった。 耳をあててごらん。聞こえてくるから。 出口というのか入口というのか、貝がらのラッパところに耳を押しあてて、じっと集中していると、サァーとかザァーとか、波のうち寄せるリズムのような音が、ぐるぐるの奥のほうからやって来た。プールでもお風呂でも、耳をふさ...

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