人生儀礼にまつわる小噺
この記事では人生儀礼についてご紹介します。
- 最終更新日
- 2024-05-16
みなさんは子どもだった頃、七五三で神社へ行ったりしたことはありましたか?
人は生まれてから、いくつもの儀礼を通り大人になっていきます。日本では七五三や成人式などが一般的に知られているでしょうか。また、入学や卒業、就職そしてある程度の年齢を超えると定年や還暦なども人生儀礼の一つといえるかもしれません。
人生には様々な行事があり、冠婚葬祭は中でも節目として大きな意味合いを持つものでしょう。日本人はかつてから、こういった人生の節目節目に社寺を参詣してきました。
その日を無事に迎えられたことを神仏に感謝し、今後のご加護を願ってきました。
かつての日本においては、これらは個人的な行事であるとともに、ムラやマチといった共同体の一員として立派に活動していることを示すことでもあったそうです。
現代においては、そのような共同体の一員としての意識は薄れてきているかもしれませんが、形式としての儀礼は残っているところが多いのかもしれません。
このように多くの人生儀礼が残されてきておりますが、これらの中でも生と死に関する人生儀礼には共通する点があるという考えもあるのです。
赤ちゃんとしてこの世に生を受けてから、お七夜、お食い初め(百日祝)などを行いますよね。そして冒頭に挙げました七五三、十三参りなどもありますね。
これらと追善儀礼である初七日、百箇日、三回忌、七回忌、十三回忌とは対応関係になっているという説もあるようです。
詳しくは今回はご紹介できませんが、追善供養の区切りとされる数字と人が誕生してから行われる様々な行事の数字とには共通するところも多く、なんだか対応関係があるといわれるとそのような気がしてくるような感じもしますね。
ちなみに、「死」というテーマへの扱われ方と「生」への扱われ方には、その特性上異なりがありますが、かつて日本の習俗において産湯に赤ちゃんを入れることは、あの世の穢れをも含めて洗い流すことを意味したたようですので、やはり生と死に対する日本人の考え方の根底には、通じたものがあったのかもしれません。
さて、今回は人生儀礼における共通点に関するお話を書いてみました。あまり詳しくは書けませんでしたが、少しでも興味を持っていただけると幸いです。
ここまでお読みくださりありがとうございました!