Sotto

祈りの場を、いまの暮らしの中に──小さな仏具が紡ぐ新しいかたち

大切な人を思い出すときに、そっと手を合わせる。そんな祈りの時間を、今の暮らしの中にやさしく取り入れるためのコラムです。

最終更新日
2025-05-08

日差しがやわらかくなり、草木の緑が日ごとに濃くなってきました。
立夏を迎える5月、空気は少しずつ夏の気配を帯び、庭先や道端に咲く草花にも季節の移ろいが感じられます。

こんな時期には、日々のあわただしさの中でも、
ふと立ち止まりたくなるような瞬間が増えるような気がします。
窓から差し込む光や、風のにおいに気づいたとき、
心のどこかで大切な誰かのことを思い出し、そっと語りかけたくなることもあるでしょう。

手を合わせる時間。
それは、過去と向き合う時間でもあり、今を見つめなおす時間でもあります。
祈りという営みは、形式や作法を超えて、私たちの日常の中に自然と息づくものかもしれません。

最近では、祈りの道具を取り入れたいと思いながらも、
「和室がない」「大きな仏壇は置けない」と感じている方も多いようです。
けれど、必ずしも特別な場所や大きなスペースがなければ祈れないわけではありません。

Sottoでは、いまの暮らしの中で手を合わせる時間を自然に取り入れられるような、
新しい祈りの道具をご提案しています。

たとえば「Cherin」は、小さなおりんです。
すっきりとしたかたちと、手のひらに収まるサイズ。
専用の棒で軽く鳴らすと、澄んだ音が空間にふわりと広がります。
その音に耳を澄ませていると、心がすっと落ち着いていくような感覚に包まれます。

また「Potterin」は、花を飾る、香を焚く、火を灯す──
祈りに欠かせない三つの行為をひとつにまとめた道具です。
省スペースながら、それぞれの役割を大切にしながら使うことができ、
玄関やリビング、寝室の棚の上など、身近な場所にそっと置けるのも特長です。

こうした道具たちは、決まったかたちにとらわれることなく、
それぞれの人の暮らしの中で、祈りの時間を支えてくれる存在です。

大切なのは、自分自身が自然に、気持ちよく手を合わせられること。
「ここが自分にとっての祈りの場だな」と思える場所をつくることが、
そのまま、心を整えることにもつながっていきます。

たとえば、季節の花をそっと一輪飾ってみる。
香を焚いて、香りの中に身を置く。
静かな時間の中で、大切な人のことを思いながら、心の中で語りかける。
そんなひとときが、今の私たちにとっての祈りのかたちなのかもしれません。

Sottoは、そうした日々の中の営みにそっと寄り添いながら、
一人ひとりが自分のかたちで祈るための道具を届けたいと考えています。

日々の中で、大切な人とそっと語らうようなひとときを。
そんな時間が、あなたの暮らしの中にもやさしく根づいていきますように。

Sotto

森羅万象を尊び、神仏に手をあわせる。 故人を偲び、ご先祖を敬う。

私たち日本人が古来から大切にしてきた「祈り」の心は、時代を経ても、脈々と受け継がれてきました。 しかし、その「祈り」を捧げる場においては、家族構成や住環境が変わってきた今、少しずつ変化が求められているようです。
『Sotto』は、現代の暮らしにそっと寄り添う仏具です。 高岡銅器ならではの重厚さはそのままに、光沢感を抑えた金属の質感に自然木のぬくもりを合わせて和室にも洋室にも合うシンプルなデザインに仕上げています。 たとえば、家族が集うリビングスペースに。 あるいは、ベッドルームの傍のチェストにしつらえても。 仏壇を置くスペースがない和室にも馴染み、さりげなくインテリアの中に溶け込みます。
『Sotto』は、あなたの祈りの心を大切に、ささやかな“ 場” を作るお手伝いをします。