お盆の行事「精霊流し」とは
精霊流しとは何だろうという疑問から調べてみました。お盆に行われるこの行事の内容とその意味をお伝えします。
- 最終更新日
- 2024-08-10
お盆の行事の最後には、先祖の霊を送り出す「精霊流し」という儀式があります。
先祖の霊は、お盆に迎え入れられ、15日または16日の夕方まで各家に滞在した後、精霊流しによって再びあの世へ戻ると信じられています。盆や彼岸の時期には子孫が丁重に迎え入れることで、先祖の霊がこの世に戻ってくるという民間の信仰に基づいているそうです。
まずは先祖の霊のお迎え「精霊迎え」から始まります。霊が一時的にとどまっている寺や墓地に迎えに行き、家の仏壇や盆棚(精霊棚)まで連れてくる儀式が行われます。迎えてもてなした後、次は霊を送り出す「精霊流し」になります。霊を送り出すときは、まず門口や墓で送り火を焚きます。そして、盆棚に3日間供えられたナスやキュウリ、団子などの供物や、霊が乗るための藁製の牛馬などを集め、道の辻や川辺、海岸から流します。なお、送り火がものすごく大規模になったものが、京都の夏の風物詩である大文字焼きとなったそうです。
精霊流しで使われる舟は「盆舟」や「送り舟」と呼ばれ、真菰や麦藁、竹などで作られています。地域によっては、大きな舟もあり、提灯で華やかに飾られることもあります。このように装飾された舟を川や海に流す行事は「灯篭流し」とも呼ばれ、各地で観光名物となっています。
わたしたちの地元の高岡市でも灯篭流しが毎年行われています。
毎年お盆の時期に高岡市の中心部を流れる千保川にて灯篭流しが1914年から行われてきました。
以前の千保川は頻繁な洪水に悩まされていたため、水の神様を祀り、水難犠牲者を供養するために、高岡市の有礒正八幡宮から祭神を迎え、空が暗くなり始める頃から、大小さまざまな灯籠が次々と川に流されます。
問い合わせてみたところ2024年の今年も8月16日(金)にお祭りは開催されるようです、灯篭流しの開催はまだ未定だそうですが、開催されることを願い見学に行ってみたいと思います。